ウェブショップはこちら
0

    当ブログについて ] 企業の中の国内派と海外派


    JUGEMテーマ:日記・一般

     

    前回、日本の歴史は、鎖国と開国の繰り返しであると説明したが、

    その二つの流れは、企業の中にも存在している。

    それが、国内派と海外派(国際派)である。

    例えば、自動車会社を例にとってみればわかる。

    国内でのビジネスは、工場での生産から、販売店での販売。

    それを統括する取締役がいる。

    この部門は、一定の利益をコンスタントに稼ぎ出し、強い影響力を持っている。

    ただ、少子高齢化の影響で、国内でのビジネスには天井が段々と低くなってくる。

    彼らの仕事は、お得意さん廻り、労務管理、工場での生産など決して派手なものではない。

    格好よくはないが、稼いでいる集団になる。

     

    一方、海外での輸出を中心とした販売網の拡充をしていたが、

    そこから、海外での生産に踏み切ってきた。

    今では、その海外ビジネスが自動車会社の利益の源泉となっている。

    当然、そこには、人員が投入されていく。

    英語の問題、文化の問題、法律の問題など、海外ビジネスは簡単ではない。

    そこに、携わる人間は、一朝一夕では作れない。

    そうすると、海外に専従するスタッフが増えてくる。

    今まで、国内でやってきた派手ではない泥臭い仕事を海外でやるのだから、

    彼らの苦労は大変である。

    その甲斐あって、今は、それが自動車会社の利益の大半を稼ぐようになっている。

    そして、アメリカの次は中国、更に、インド、アフリカと市場は広がっている。

    その専従してきた集団が、海外派となる。

    既に、いくつかの会社では、売上げも利益も海外が国内を圧倒している。

    そうなると戦略も、社内人事も海外派が握ってくる。

     

    こうして、二つの国内派、海外派という派閥に近い勢力争いが起こる。

    このような二つの流れが生じているのは、まさに、日本の歴史の縮図である。

    彩社は、商社、銀行、電機や自動車会社のような大企業だけだったが、

    今は、それが、中小の部品各社にも波及している。

    とにかく、親会社のトヨタや日産が海外に出たら、

    部品各社も出ざるをえない。

     

    民間は、そういう形で海外に出ていく開国をしているが、

    それでは、官公庁はどうであろう。

    霞が関の人たちは、圧倒的に国内派が多い。

    外務省以外で、海外赴任をするのは、エリートの留学か、NY,ロンドンなどの拠点だけ。

    話題を振りまいている財務省などでも同じである。

    国内派が圧倒的に強い霞が関と、海外に出ざるを得ない民間企業の間には、

    日本の歴史が持っている尊王攘夷と開国佐幕のスティグマが発生するのだ。

    国際的な動きに全く無知無関心の政策立案者が、

    民間企業のブレーキになっているケースが多い。

     

    この話は、和紙となんの関係があるのかと思われる読者もいるかもしれないが、

    これを理解しないで、和紙に将来は無いと思っている。

    市場は、海外にこそあるのだ。

     

    その話に進む前に、次回は、日本の政治家の中にある国内派と海外派(国際派)を考えてみたい。

     

     


    コメント
    企業の中の国内派と海外派

    まさにその通りですよ。

    国際コンサルタント、日系米国人
    Thomas Kato
    Colorado, U.S.A.
    Set 22,11:55 PM




    • Thomas Kato
    • 2018/09/23 12:26 AM
    Thomas Katoさん、
    コメントありがとうございます。

    この記事をよく見つけられましたね。びっくりしました。日本という国の方向性を考えるとき、この国内、海外の派閥の争いは、遠く、飛鳥時代や、奈良時代までさかのぼるのだと思います。
    • よっしー
    • 2018/09/24 12:03 PM
    コメントする








       

    calendar

    S M T W T F S
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031   
    << October 2018 >>

    latest entries

    categories

    archives

    recent comment

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode